大会コンセプト
1982年、松本で産声をあげた「全国城下町シンポジウム」。全国の”城下町”=”地方都市”の市民が真剣に「まちづくり」を考えたこの大会は、我々のふるさとの良さが消えつつあった時代に、大きな一石を投じるものでありました。
30年後の現在、激動の21世紀を生きている我々は、生まれ育った地域で何を想い、何を感じながら生活をしているのでしょうか。城下町は地域社会の中心として繁栄していた時代がありました。現代、城下町から地方都市へと変貌を遂げ、個性を失いつつある地方都市。それぞれのまちが持つ「文化」、「個性」、「主張」はどこに向えばいいのでしょうか。
結局、地方都市の置かれている状況は、急激なグローバリズムという時代の流れ以外は、30年前となんら変わらないのかもしれません。
だとしたら、30年前に一石が投じられたように、今再び我々は、城下町復権のために行動すべき時なのです。
我々の愛する城下町が、次の30年先まで「まちのかたち」・「城下町のアイデンテティ」を次世代に残せるとしたら、それは「グローバルな視点」を持ちながらも「ローカルな心」でまちの新たな魅力を創造し発信できる力を持つ、言わば「グローカル城下町」として、来るべき地域主権型社会をリードする存在に成長するべきだと考えます。
我々は本大会で、グローカル城下町同士が横の連携を取り、共に発展していくために、各地方都市において先駆的役割を果たしている青年会議所の会員が、そして城下町の市民が、共通のテーマで情報交換する場を創出します。
また、参加したメンバーが得た情報をそれぞれの城下町で実践することで、地方都市における魅力あるまちづくり運動への変革の起爆剤となるような大会を目指します。
城下町の市民である我々からまず変革を起こしましょう。次世代のために。
大会概要
主催:全国城下町青年会議所連絡協議会
主管:社団法人松本青年会議所
副主管:社団法人長野青年会議所、社団法人上田青年会議所、社団法人小諸青年会議所
後援:松本市、松本市教育委員会、松本商工会議所、一般社団法人松本観光コンベンション協会、松本商店街連盟、abn長野朝日放送、SBC信越放送、NBS長野放送、FM長野、信濃毎日新聞社、市民タイムス、TSBテレビ信州、テレビ松本ケーブルビジョン、松本平タウン情報
協力:JTB中部松本支店、新まつもと物語プロジェクト、松本信用金庫
登録料:全城連加盟LOMメンバー等 10,000円
一般市民 無料
開催目的
城下町をルーツに持つ地方都市が、その個性を生かしながらまちづくりを行うためのきっかけとなるようなシンポジウムを松本市で開催する。各地青年会議所や市民団体、一般市民の方々が実践している「地方都市におけるまちづくり実践事例」を持ち寄りながら、記念講演会や分科会を通じて情報交換、悩みの共有を行う。
松本で発見した新しい発見を自分のまちに持ち帰り、実践することで、大会テーマである城下町復権を目指す機会としたい。
松本市においては、城下町松本の特性を今後のまちづくりにどのように活用していくのかを、講演会や分科会などを通じて他の市民団体や一般市民と共に考え、学ぶ機会を創出し、城下町松本の歴史・文化・風土・市民性などの側面から、新しいまちづくりの切り口を模索する。
また県内外から多くの方が松本を来訪する。これをチャンスと捉え、県外へ城下町松本をPRし、松本の市街地の活性化に寄与する機会とする。